心に憂いがあればその人をかがませる、 しかし親切な言葉はその人を喜ばせる。
ここちよい言葉は蜂蜜のように、 魂に甘く、からだを健やかにする。
心に楽しみがあれば顔色も喜ばしい、 心に憂いがあれば気はふさぐ。
心の楽しみは良い薬である、 たましいの憂いは骨を枯らす。
主なる神は教をうけた者の舌をわたしに与えて、 疲れた者を言葉をもって助けることを知らせ、 また朝ごとにさまし、わたしの耳をさまして、 教をうけた者のように聞かせられる。
人は口から出る好ましい答によって喜びを得る、 時にかなった言葉は、いかにも良いものだ。
主はわたしと語る天の使に、ねんごろな慰めの言葉をもって答えられた。
つるぎをもって刺すように、 みだりに言葉を出す者がある、 しかし知恵ある人の舌は人をいやす。
油と香とは人の心を喜ばせる、 しかし魂は悩みによって裂かれる。
わが魂よ、何ゆえうなだれるのか。 何ゆえわたしのうちに思いみだれるのか。 神を待ち望め。 わたしはなおわが助け、 わが神なる主をほめたたえるであろう。
人の心は病苦をも忍ぶ、 しかし心の痛むときは、だれがそれに耐えようか。
おりにかなって語る言葉は、 銀の彫り物に金のりんごをはめたようだ。
わたしは折れかがんで、いたくうなだれ、 ひねもす悲しんで歩くのです。
悩んでいる者の日々はことごとくつらく、 心の楽しい人は常に宴会をもつ。
心の苦しみは心みずからが知る、 その喜びには他人はあずからない。
正しい人は悪を離れ去る、 しかし悪しき者は自ら道に迷う。
目の光は心を喜ばせ、 よい知らせは骨を潤す。